こんにちは。
仕事やめたい系ブロガーです!
好きなことで生きていく!…に惑わされていませんか?
「好きなことで生きていく」
数年前、YOU TUBEの広告のコピーとして拡散されたこの言葉。
当時から自分の仕事にしっくりきていなかった私も、例外なくこの言葉に心動かされ…
「好きなことだけして生きて生きたい!」
…と、強く思ったのでした。
あの広告がでたあたりから、似たようなタイトルの書籍も多く見かけるようになりましたよね。
人生に迷子だった私は、ついつい耳障りの良いタイトルにひかれ、何冊か読んだと思います。
ちなみに、あれから数年たった今もまだ、人生に迷いまくっておりますよ。笑
ていうか、「好きなことでいきていく」を、言葉通りに受け止めてしまうと、余計に迷子になってしまうのではないでしょうか。
実際に、好きなことだけする生活が既に収入に結びついている人たちが発信しているので、言っていることは正しいのだと思います。
でも
好きなことで生きていく = 好きな仕事に転職!もしくは起業しなくちゃ!…みたいな。
どうしても、
生きていく = 収入
という発想になってしまって、そこからこじらせてしまうように思います。
自分の好きなことがわからない問題
好きなことを仕事にしなきゃ!
…そこで一番ネックなのは、好きなことがわからないという問題。
もしくは好きなことはあるけど、それもマネタイズする方法がわからない。
または、好きなことをマネタイズするための方法は好きじゃない。
とか。
仕事にしたいこと…じゃなくても
趣味の範疇ですら、自分が情熱をもって取り組めるなにかがわからない。
そんな感じで、好きなことで生きていこうにも、スタート地点でつまづきまくり。
問題外だなって思ってしまう…。
好きなことを仕事にする??
そもそも仕事なんてしたくないし、就業時間や通勤時間や就業規則やらに、週に5日も縛られるなんて嫌すぎる。。。
できることなら何もしたくない。。。
そんな感じで、ダメ人間コースに突入してしまった私です。笑
自分の仕事を自分で決めない
そんなダメ人間コース真っ只中で読んだのが
「ヨシダナギの拾われる力」
ヨシダナギさんは、クレイジージャーニーという、松本一志さんが出演している番組で一躍有名になったフォトグラファー。
アメリカの少数民族などを撮影し、色彩豊かでアートな写真を発表されています。
「ヨシダナギの拾われる力」では、写真集ではなく、ナギさんの個性的な半生がナギさんの話すような言葉で綴られています。
飾らないナギさんの人柄の魅力を感じられる。とってもお勧めの1冊。
で、この本がどうお勧めなのかというと、ナギさんが昨年あたりからフォトグラファーとして大活躍されるまでの話。
ナギさん自身は、もともとイラストレーター。
本の中にも、ナギさんの書いたイラストが載っていました。
で、仕事とは別に、自分の楽しみとして、アフリカでとった少数民族の写真をフォトショでレタッチして、ブログにアップしていたのだそうです。
でも、そのブログの写真が人々の目にとまり、少数民族と仲良くなるために服を脱いだりするエピソードが話題になり、TVに出ることになり、結果として「フォトグラファー」として紹介されるようになったのだそうです。
ナギさん自身は、写真が好きだったり趣味だったりするわけでもなく、フォトグラファーになろうと思っていたわけでもないのに、いつの間にかフォトグラファーになっていたわけなのです。
これって凄いことですよね。
私の中での勝手なイメージですが、
フォトグラファーという名の職業の方は、写真が好き・カメラが好きで、バイトしてやっとカメラを買って、ファッション誌とかグラビア誌とかで写真の仕事をしながら、「いつかこんな写真を撮りたい」みたいな構想を膨らませて、あるとき仕事やめて海外に行って写真を撮る旅をする…みたいな。笑
まぁ、ちょっとドラマの見すぎ感がありますが、こんなイメージを持っていました。
ナギさんみたいな、全く関係のないところから、フォトグラファーという肩書きで認知されるようになるっていうのが結構衝撃だなぁと思いました。
そんな感じで、「ヨシダナギの拾われる力」を読んで思ったことは、職業や肩書きは自分で選ぶモノではなく、与えてもらうものなんだなって事。
お金になるとかならないとか関係なく、とにかく自分がやりたい事をする。
その、やりたくてやってることを、とにかく発信してひと目につく状態にしておく。
SNSでもいいし、社内新聞でも町内新聞でもマンションの掲示板でもいいし、会う人会う人に語ってみるのもいいし。
それでいつか、世の中から自分の役割を授かる…という事もあるんだぁと思いました。
そして、好きなことで役割を授かるまでは、自分のできる範囲で生活を維持していく必要があります。
あと、ヨシダナギさんの的には、とにかくニコニコして人と接するのが大事だそうです!笑
ナギさん、たしかにとっても素敵な笑顔ですよね!
そんな訳で、「好きなことで生きていきたい!」をこじらせてしまった私ですが、こんな私にも世の中が役割を授けてくれる日が来るのなら、
その日までは、自分のできる範囲で仕事をしつつ、まずは自分の打ち込める趣味などを探してみたいと思います。